珍名は恥だが時に役立つ
本日は歯医者へ行きました。
受付を終え待合室で順番を待っていると、私の名前(ブタ山ではない本名)が呼ばれたので、はいと返事して立ち上がりました。
すると待合室にいた全員が私に視線を浴びせ、そこに量産型の中年男の姿を見つけるとガッカリしたような表情を浮かべ、それまで行っていたスマホや読書など自分の事へと戻りました。
そうです私の苗字は珍名なのです。珍名な上に、とある有名人の芸名と同じで恥ずかしい想いをする機会がとても多いので、その一部を少しだけご紹介したいと思います。
・印鑑は必ず注文
100均はもちろん街の印鑑屋でも私の苗字の印鑑は売っていません。当然シャチハタもないので、必ず注文して数日後に取りに行くことになります。近頃はネットで印鑑を作る人も多いので、そこまで不便を感じる事はなくなりましたが。
・愛称は家族全員同じ
例えばガクト→ガッ君みたいに、芸名を名乗ってる有名人にも愛称があります。私の苗字と同じ芸名を名乗る有名人にも愛称があるのですが、家族ほぼ全員がその愛称で呼ばれるのです。
以前、家族で歩いてると、遠くから私を愛称で呼ぶ声が聞こえた事がありました。その瞬間、私の家族全員がその声に反応し振り返った時には「ああ、みんなもこの愛称で呼ばれてるんやな…」と何とも言えない気持ちになりました。
・予約は偽名
歯医者などの医療機関では偽名は使えませんが、ファミレスが満員の時などに名前を記入する必要がある際は、必ず偽名を記入するようにしています。なぜなら冒頭の歯医者のように、私の名前が大声で呼ばれると「こんなところに、まさか〇〇さんが!?」と意に反して注目を浴びてしまうからです。
電話で予約する時も同じです。ホテルなど偽名を使えない時は本名で予約しますが、電話で本名を名乗ると必ずと言っていいほど名前を聞き直されます。間違いないと再度名乗ると、明らかに困惑した様子が電話の向こうから伝わってきます。あるいは失笑。
などなど挙げたらキリがないのですが、苗字が変わってるというだけで確実に他人よりも余計なストレスが多くて参ってしまいます。私の場合は「珍名」よりも「有名人の芸名」と同じ事の方がストレスになるのですが…例の有名人は芸名で私は本名にもかかわらずです…
珍名は恥だが時に役立つ
上記のように少し不平を述べてしまいましたが、珍名で困った事ばかりでなく、もちろん得した事もたくさんあります。特に私は営業職だから、有名人の芸名と同じ苗字だという事は非常に有利に働きます。
初対面の相手と名刺交換したら、ほぼ90%以上の確率で私の苗字に食いついてきます。そこで私はすかさず、上記の困ったエピソードを話すのですが、こっちは初対面の相手に何百回も話してる内容だから、喋り慣れてるので淀みなく話す事ができます。
相手の反応に合わせて色んなパターンの「あるある話」の引き出しを用意し、時折その有名人のモノマネなどを挟みつつ面白おかしく喋る事ができるので、一度会った相手が私の名前を忘れる事はほぼありません。
自称コミュ障のチャーリー君などは「初めて会う相手と何喋っていいか解らないっす」とよくこぼすのですが、私の場合は先祖から授かった珍名と、その珍名で困ったエピソードと言う鉄板ネタがあるので、彼のような悩みは一切ありません。
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得意先の人もみんな私の事を、親しみを込めて有名人の愛称で呼んでくれるので、営業職としては他人よりもはるかに有利な条件で仕事ができてると言えるでしょう。
以前は珍名のせいでからかわれる事もあって、嫌だなと思っていた時期もありましたが、今となっては珍名と珍名と同じ芸名の有名人さまさまです。心配なのは娘が学校に行くようになって、同じ愛称で呼ばれた時にどう感じるかですわ…
親戚の中でも「名前の事でからかわれるのがイヤで学校に行きたくない」と嘆く者もいるので、もし娘が同じような事を言ったらどうしよう…と今から余計な心配をしております。まあその頃には、同じ芸名の有名人が亡くなってる可能性もありますが。
有名人に似せた名前で得する人は
私の大好きなAVの世界にも、有名人に似せた名前で注目を集める手法はとても有効です。特に「そっくりさん物」「釣りタイトル」などはその筆頭で、話題作にもなりやすく一番手っ取り早い注目度を上げる作戦と言えるでしょう。ここでいくつか例を紹介します。
元女子アナ中野美奈子のそっくりさん「中野美奈」「めざましブッカケ」
出演作品は、ほぼ女子アナもので本人を強く意識した作品ばかりでした。本人よりもかなりぽっちゃりしていましたが、確実に一世を風靡したAV女優と言えるでしょう。
黒木メイサのそっくりさん「黒川メイサ」「黒●メイサ激似の~」
本人と同じく沖縄出身のハーフらしいですが、AV女優のプロフィールなど政治家の経歴と同じ位の信憑性なので、真に受ける必要などありません。後にティアと名を変え、恵比寿マスカッツのメンバーになるなど大出世を果たします。
元モーニング娘の加護亜衣のそっくりさん「加護芽衣」「元アイドル~」
元アイドルユニット候補生とありますが、これも信憑性ゼロ。YAHOO知恵袋にこの加護芽衣を加護亜衣本人と勘違いしたバカから「加護ちゃんがAVに出た!」と投稿があった事が話題になったのみで、その後はあまりぱっとしなかったようです。
AV女優になるより先に、普通のモノマネ芸人として成功していた彼女が、何を思ったのか突然AVデビューを果たし、その激しく濃厚な本番シーンで見る物の度肝を抜きました。中森あきないになる前は安室奈美似と言う芸名で活躍しており、節操のなさが良い味を醸し出しています。
リアディゾンのそっくりさん「リナディゾン」「Adult Debut」
最悪。語るに値しないパッケージ詐欺。
上記のように、話題になりやすく手っ取り早くブーストを掛けられると言う理由で、割と安易に「そっくりさん」として芸能人にちなんだ芸名と釣りタイトルをつけ、玉石混交の状態でたくさんのAV女優がデビューします。
しかしそれも諸刃の剣で、なまじ注目度が高いだけにショボい内容の作品であれば、とたんに総叩きにあい、一度付いた悪い評価を覆すのは容易い事ではありません。
本人の名前に負けない位のエネルギーが籠った渾身の作品でないと、目の肥えたAVマニアを満足させられる筈もなく、星の数ほどの「そっくりさん」AV女優が消えて行くのを私は見送ったものです。
それはAV女優に限らず、私本人にも言えることで、先祖からさずかった珍名と珍名と同じ芸名の有名人に頼り実力以上のブーストを掛け、他人より有利な条件に胡坐をかいてチンタラ仕事をしていたら、営業マンとしての私自身の信用を失う事になります。
だからこそ、他の人より有利な分、恵まれた条件に負けない位の熱意を持って、またそれを自分の実力だと勘違いしないように心掛けております。
ブログについても同じことが言えて、いくら大げさな釣りタイトルで注目を集めブースとを掛けても、やっぱり中身の記事にエネルギーや熱意が足りないと、ただのPV乞食と呼ばれていつか消えて行くだけです。
私はそんな薄い記事を書くような人間になりたくない。実用書や自己啓発書からコピペして「〇〇するべき、たった〇つの~」みたいなクソ記事書いてブクマ乞食するようなブロガーにはなりたくないのです。
たとえクソコメやネガコメを貰っても、人の感情を動かすような熱いエネルギー溢れる記事を書けるような人間になりたい。
なりたいぞコノヤロー
最後に
本日の記事は、私が勝手に愛読している甘夏さん(id:amanatusauce)の記事
を拝読して、そういえば私も珍名だった事を思い出して書いてみました。
甘夏さんは、恐らくその名前と同じくさわやかで可愛らしい女の子です。私のゲテモノのような記事を読んで胸やけをおこした方は、最高のデザートとしてお口直しに彼女のブログを訪れる事をおすすめいたします。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。