高齢化社会と労働者。いつまでも元気に今の仕事できますか?
我が社の倉庫で働く出荷係のおじさんが定年退職しました。
この道40年以上のベテランで、人望も厚く一生懸命働いてくれた功労者なので、会社の方も「65歳まで働いてくれないか」と慰留したのですが、惜しまれつつ退職してしまったのです。
理由を聞くと「肉体労働に体が耐えられない」との事でした。40年以上、夏は暑く冬は寒い倉庫の中で、クソ重い物を持ち上げたり運んだりして体を酷使した結果、肩も腰も首も体中悪くしてしまったらしいのです。
かと言って我が社には、功労者だからと言って、そのおじさんに65になるまで楽な仕事をして貰って給料を払うような余裕はありません。言い方は悪いですが、そのおじさんは特殊な資格や、替えの効かないスキルを持っている訳ではありません。
おじさんの強みは人一倍に一生懸命働く事だけです。その唯一の強みである「一生懸命働く事」が加齢によって出来なくなった今、自分にはこの会社に居場所はないと感じてしまったのでしょう。
とても寂しい事ですが、おじさんが自分で決めた事です。私にはどうする事もできません。ただ心配なのは、おじさんが年金を貰う事のできる65歳になるまで、どうやって生活するんだろう?と言う事です。
私の知る限りでは、おじさんは5年間も遊んで暮らせる程の経済的な余裕はありません。また65になっても、その年金だけで暮らせるほど大きな金額を貰える筈はありません。なのでどこかで何かの仕事をしないといけない筈です。
40年以上勤め慣れ親しんだ職場を離れないといけない程、体を悪くなってしまった60歳の人間を雇う会社があるのだろうか?そんな人間に務まる仕事はあるのだろうか?なんて事を考えながら、私はおじさんに最後の「おつかれさまでした」を言い別れました。
いつまでも元気に今の仕事できますか?
我が社のおじさんに限らず、若い頃には平気でこなせていた仕事が加齢によって思うようにできなくなる話は珍しい事ではありません。私の知り合いにもいるのですが、高い給料に釣られて肉体労働系の職に就いた人間に多いような気がします。
肉体労働系の代表である土建業に就いた知人の例ですが、若い内は体も元気で給料も高いので経済的余裕もあり、結婚し子供にも恵まれマイホームを購入したまでは良いけど、長年の激務がたたり体を悪くして、今までと同じ仕事が出来なくなって、生活レベルを保つことが不可能になるケースが多いです。
若い内に先を見据え、勉強して資格を取り監督になるとか、特殊な機械の操作を身に付けるなどすれば、多少体にガタが来ても何とか食い繋ぐ事はできるのですが、刹那的にその瞬間だけを楽しむ事しかしなかった人間には、暗い将来しか待っていないのです。
自己責任と言えばそれまでですが、それはあまりに気の毒だし救いがなさ過ぎます。彼の人生はまだ長いので、何とか挽回するきっかけがあれば、と赤の他人の私が心配しても仕方ないのですが。
何でもかんでも国や社会のせいにするのは私は好きではないですが、しっかりと働く意思のある体を悪くした人間や仕事をし続けなくてはいけない高齢者が、もっと働ける環境が整備されてもいいのではないでしょうか。
高齢化社会で人間の寿命も伸び、生きていくためには当然その長くなった寿命の分のお金も必要です。そのためにも今の年金制度では賄えないなら労働環境の改善を行わない限り、長くなった人生の先には絶望しか見えないのではないでしょうか。
もちろん私も他人事ではありません。
私は二年ほど前に、足を骨折して2カ月入院しました。
現在では日常生活を送る上では支障ないくらいに回復してますが、それでもまだ後遺症と言えば大袈裟だけど、階段の上り下りは手すりを使わないと上手く行えないし、たくさん歩いた日には膝から下が冷たくなり痛くて眠れない日もあります。
私は営業マンだから最悪でも口さえ動けば何とか仕事はできますが、それでも忙しい時は工場を手伝って重い物を運ぶ事もあるし、得意先の棚卸や改装などで硬いコンクリの上を、革靴で一日中立ちっぱなしの仕事をする事もあります。
それがまた結構しんどい仕事で骨折する前でも苦痛に感じていたのに、後遺症のある現在は余計に苦しく感じます。今はまだ年齢的にも体が動くけど、もっと歳を取って足の状態がもっと悪くなったら、この仕事を続けられるかどうか不安がないと言えばウソになります。
仮に私が転職してもっと負担の少ない職に就いた場合、同じ生活レベルを維持するのは不可能でしょう。妻にも娘にも苦労させるだろうし、私自身も惨めな気持ちになると思います。でもいくら私に働く強い意志があっても、与えられた仕事が務まらなくなったら、それも仕方のない事です。
健康に不安のある人間が、もっと負担の少ない職に転職して、その分減ってしまった収入はブログを書く事で賄う。この先そんな働き方も現実的になってくるのかも知れませんね。いや、もうすでになってるのかも知れません。
本当に足のケガは厄介ですよ。
足のケガによる後遺症は仕事の際はもちろんなのですが、その悪影響を一番強く感じ入るのは、やっぱりしこる時でしょうか。私がしこる時のフォームは、心臓を下に横向きに寝転ぶ格好で、例えるならお釈迦様が菩提樹の前で横たわっているポーズに酷似しています。
その際、両足は真っ直ぐの状態なのですが、しこるのが熱を帯びるにしたがい両足にググと力が入り、最終的にはつま先がピーンと伸び切った状態で、足首やふくらはぎに相当な負荷が掛かってしまうのです。
しこってる最中は興奮のためアドレナリンが大量に分泌されているので、痛みは一切感じないのですが、射精した後に賢者タイムを迎えている時に、古傷のあまりの激痛にしばらく動けなくなる事さえあるのです。
もしこの足が私の激しいオナニーに耐える事ができなくなって、ちんこは元気でしこる意欲もバリバリあるのにも関わらず、オナニストを引退しなくてはいけなくなったらどうしよう…と不安に襲われる事もあります。
そんな状態で長生きしても、その先にはもはや絶望しかないな。