株の短期売買で毎月10%を目指すブログ

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女の「こんなのはじめて」を真に受けてはダメ

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私の住む街は全国的に有名な観光地なので旅番組のロケがよく行われます。

先日もテレビで、大御所俳優と若い女性タレントの二人が私の住む街を旅する、そんなありがちな番組が放送されていました。

海を眺めては「こんなキレイな景色はじめて~」魚や貝を食べては「こんな美味しいお料理はじめて~」有名なお寺を訪ねては「こんな清々しい気持ちになったのはじめて~」宿の露天風呂に入っては「こんな気持ちいいお風呂はじめて~」と、若い女性タレントがとにかく心の籠っていない「こんなのはじめて~」を連呼する番組でした。

あの様子だと夜は大御所俳優に対して、今後ともよろしくの意味を込めて枕営業を行い「こんなスゴイのはじめて~」と感じているフリしてる様子が目に浮かびますわ。

それはさておき、私にとっては日常的に見る景色や食べ物ですが、たとえ目に見えたお世辞とはいえ、ここまで大絶賛されると嬉しくなるのが人情で、何だか我が街がとても恵まれた街のように感じて誇らしい気分になってしまいました。

 

その「こんなのはじめて」大丈夫?

私はその類の旅番組やグルメ番組を見るたびに感じるのですが、例えば肉を食べたとして「こんな美味しいお肉はじめて!」とか「今まで食べた肉の中で一番!」とかタレントが絶叫してるシーンがよくありがちで、この人この前も言ってなかったっけと首を傾げてしまう事もしばしばです。

その美味しい肉を出したコックさんは「こんなのはじめて~」と褒められて、もちろん悪い気はしないだろうけど、じゃあ今までそのタレントに肉を食べさせた事のあるコックさん達は、どんな気分でその放送を見るんだろうか。

こんな美味い肉はじめて」という言葉は、おおげさかも知れませんが今までの人生の中で食べた肉を全否定する力を持った言葉だと私は思います。影響力の強いテレビタレントならなおさらの事、そんなに簡単に言ってはいけない言葉ではないかと私は思うのです。

誰でも飯を奢って貰ったりしたら「こんな美味いのはじめてっす」とか気を遣って言った経験くらいあると思いますが、我々一般人の場合それはあくまで奢ってくれた人と二人だけとか、前に奢ってくれた人が知る由もない場面で言う機会がほとんどです。

今まで自分に肉を食べさせてくれた人が見てる可能性があるのに、公共の電波に乗せて「こんな美味い肉はじめて」を言ってしまうなんて、あまりに他人の気持ちを無視した発言のように私は感じてしまうのです。

 

女の「こんなのはじめて」は優しいウソ

『女が男の話を聞く際には「すご~い」「いいな~」「こんなのはじめて」の三つだけの言葉で相槌を打っておけば、男が勝手に満足するとよく言われます。心のどこかにそんな訳ないやろって思っていても、そうやって褒められるとやっぱり悪い気はしないものです。

ご存じのように私の趣味はAV鑑賞なのですが、特に好きなのがAV女優のデビュー作です。

冒頭のインタビューシーンで「はじめてだからすごくドキドキしてます」とか答えてるのを見て、AVに出るような面の皮の厚い女が緊張などするわけないやろが、と疑いつつもやっぱり期待感に股間が膨らんでしまうのが哀しい男の性ですね。

息絶え絶えで「すごい!いい!こんな気持ちいいのはじめて!」とクライマックスの喘ぎ聞く頃には私もすっかり虫の息。「どうせこれも全部セリフなんやろうけどな」と冷静に判断するのは、しこり終わって賢者モードに入ってからでないと不可能です。

ウソも方便という言葉もあるので、ウソをつくことで喜ぶ人がいるのなら、それはそれで優しい許されるウソなのではないでしょうか。少なくとも私は喜んでいる。特にデビュー物のAVを鑑賞する際に。

 

私の妻もウソつきなのか

信じられないかも知れませんが、私が結婚したのは妻からプロポーズされたからです。

当時の私は結婚したい訳でもなく、したくない訳でもなく、いつか結婚するんだろうけど別に今でなくても~とか理由がないし~などと30を超えてるにもかかわらず、ダラダラと半同棲状態のぬるま湯で満足している優柔不断な男でした。

そんな私に業を煮やしたのか、とうとう結婚適齢期の終盤に差し掛かった妻の口から「私が結婚したいと思ったのはブタ男がはじめてだよ」という言葉が飛び出したのです。

その言葉を聞き私は目が醒めました。妻が今までの人生で、他の誰にも抱いた事のない「結婚したい」という感情を、私に対して抱いてくれた事がすごく嬉しくてありがたくて、この気持ちを裏切るなんて男じゃないと、迷いもなくなり気が付いた時には結婚していました。

しかしながら今になって思うと、妻だってその時点で27歳だったから、女性特有の狡猾さは十分持っていた筈です。自分で言うのもなんですが、わりと美人な方だと思うので恋愛経験がないなんてありえないし、私と出会う前に結婚を考えた男がいたところでなんら不思議はありません。

だから妻の言った「結婚したいと思ったのは私がはじめて」という言葉が本当かどうかなんて解らないし、頼りない私の尻を叩くためにウソをついた可能性はおおいにあります。

でも妻の言葉がウソだったのか本当だったのかなんて、今の私にとってはどうだって良いことです。

 

娘と寄り添う妻の寝顔が見られる。

こんな幸せを私に与えてくれたんだから。